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たった「1錠」で始まった認知症状「危険な週末」

たった「1錠」で始まった認知症状「危険な週末」


■いっこうに起きない老父に必死で水を飲ませる


 「朝だよ。血圧測るよ」


 大声で呼びかけても反応がありません。まだ薬が効いているのだろうと思い、無理に起こすことはせず血圧と体温を測りました。どちらも平常値。目が覚めたところで朝食を食べてもらおうと思いました。


 その後は1時間おきぐらいに様子を見に行きましたが、一向に目を覚ましません。そのまま正午になったので、無理やりにでも起こしてお昼ご飯を食べてもらおうとしたのですが、からだを揺すっても眠り続けています。


 さすがに心配になり、訪問看護師さんの緊急連絡用の携帯に電話をし指示を仰ぐことにしました。


 看護師さんに服用した睡眠薬の名前を伝えると、こう言いました。


 「それほど強い薬ではなく、健康な人ならひと晩で抜けるものですが、高齢でからだが弱っている人の場合は2~3日、からだに残り、意識が朦朧とすることがあります。とにかく今は水を多めに飲んでもらい、薬を出すようにしてください」


 「なんなら今日伺いましょうか」とも言ってくれましたが、水を飲ませることぐらいなら私にもできると思い、お礼を言って断りました。


 なんとか父を起こして水を飲ませなければなりません。


 からだを揺すって「水を飲もう」と呼びかけ続けると、かすかにうなづきました。が、ベッドの背を立てて水の入ったカップを口に持って行っても、父は飲もうとしません。飲み方が解らなくなってしまっているようなのです。


 ならば、とペットボトルにストローを差し込み、吸ってもらうことにしました。ストローを口に差し込んでも口は空いたままで、ストローをくわえることができないのです。仕方なく、口を手で閉じ「チューチューして」というと、やっと水を飲み始めました。


 睡眠薬を1錠飲んだだけで、そんな状態になってしまった父には愕然としました。


■愕然……。箸もスプーンも使えなくなった


 その日はそんなことを続けて終わり、翌日の日曜日。看護師さんの言った通り、水を飲んだことで薬は少しずつ抜けているようで朝、呼びかけると目を覚ましました。


 「朝ご飯、食べる? 」


 と聞くと、うなづいたので、おかゆを作り、少量でしたが食べることもできました。この日も、ほとんど眠っていましたが、朝昼晩と3食、おかゆを食べましたし、少し安心しました。が、父の状態が急変したことは事実なので、翌日の月曜日はホームヘルパーが来る日でしたが、訪問看護師にも特別に来てもらうことにしました。


 月曜日になると薬はさらに抜け、多少呂律はまわらないものの会話もできるようになりました。訪れた看護師さんの問いかけにも応じることができましたし、これで完全に薬がからだから排出されれば、少なくとも3日前の状態には戻ると思いました。


 ところが、そうではなかったのです。


 最初の異変は食事でした。その日の昼食にはやはりおかゆを作って持って行ったのですが、箸をうまく持つことができないのです。スプーンなら食べられるだろうと思って渡しましたが、すくったおかゆを口まで持っていくこともできません。


 結局、自力では食事を摂ることができず、私が食べ物を口に入れなければ食べられない状態になってしまったのです。介護認定には、食事に介助が必要かどうかも判定の目安になっていますが、この数日で要介護度は確実に重くなったわけです。


 その日の夕方には、もうひとつの異変が起こりました。


 夕食の支度をしようと2階の仕事場から階下に降りていくと、その足音に気づいた父が大声で私を呼びました。何事かと思って行ってみると、私を呼ぶために使っていた携帯電話の操作が分からなくなったというのです。


 父が使っていた携帯電話は老人向けのシンプルなタイプでしたし、あらかじめ私の携帯番号をセットし送信ボタンを押すだけで呼び出せるようにしてありました。しかも昼夜を問わず頻繁に私を呼び出していたのですから、操作は慣れているはず。


 しかし、父はどのボタンを押したらいいのか、分からないと訴えました。睡眠薬が効き過ぎて丸二日眠り込んだ。それを境に、ついに認知症の症状が出るようになってしまったのです。


(プレジデント 7月12日)


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【 2014/07/30 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)

たった「1錠」で始まった認知症状「危険な週末」

たった「1錠」で始まった認知症状「危険な週末」


■睡眠薬の服用を境に認知症の症状が出始める


 訪問看護が週2回、訪問入浴とマッサージ、ホームヘルパーが各1回ずつと、月曜から金曜までの平日5日は介護サービスが入ることになりました。


 それぞれのサービスは1時間程度で、1日の大半は私が介護をしているわけですが、それでも日に1回、介護の専門家が来てくれるのは心強いもの。父(89)もそのサービスを受けることに安心感があるようでしたし、その都度聞く父の状態や、それに対する介護のアドバイスは頼りになりました。


 しかし、土日は彼らは来ないため私が判断して介護をしなければなりません。


 父が寝たきりになった当初は介護サービスを受けておらず、ひとりで介護をしていたのですから、その頃のことを考えれば何てことはないのですが、彼らの来ない土日はなんとなく不安で、「この2日間をなんとか無事に乗り切りたい」という意識になっていました。


 そんな土日を控えた金曜の夜のことです。


 例によって携帯電話で呼ばれて父の寝室に行くと、父はこう言いました。


 「以前、医者に処方してもらった睡眠薬があるから飲ませてくれ」


 この時点の父は、まだ昼夜が逆転しており夜眠れない状態が続いていました。眠れずに過ごす長い夜、自由が利かないからだのことを考え、不安になるのでしょう。夜中の2時だろうが3時だろうが些細なことで私を呼ぶ状態にありました。


 これまで睡眠薬を要求しなかったのは、以前(寝たきりになる前)服用した時、意識が朦朧としておかしくなったからだそうですが、これで眠れれば問題が解消されるわけです。


 私は言われた通り、処方薬が入ったケースから睡眠薬を探し出し、1錠を服用させました。薬が効いて眠りにつけたようで、その夜は一度も呼び出されることなく、私も久しぶりにまとまった睡眠をとることができました。


 翌日の土曜の朝7時、いつも通り血圧と体温を測るために寝室に行くと、父はまだ眠っていました。


続く…


(プレジデント 7月12日)


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【 2014/07/28 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)

なぜ、“正常値”の老父は真夜中に何度も「血圧を測ってくれ」と乞うたのか

■深夜の血圧測定希望には意外な理由があった


 父は突然からだの自由が利かなくなり寝たきりになりましたが、支えがあれば立つことはできました。それなら病院への通院はできるだろうとレンタルで車椅子も借りました。


 寝たきりになった以後、一度車椅子で通院したことがあります。父は排尿障害があり、おしっこがしたくなった時は起きて尿道にカテーテルを差し込む自己導尿という方式で排尿をしていました。


 しかし、それをすることも辛くなり、かかりつけの泌尿器科の医師に頼み込んで、バルーンをつけてもらうことにしたのです。バルーンは手術後の自由が利かない患者がつけることが多い器具で、尿道に管を差し込みビニールのバッグに自動的に尿が堪る仕組みになっています。


 そのバルーンをつけてもらうために通院したわけですが、ベッドから車椅子、車椅子から自動車、自動車から車椅子に乗って診察室へ行き、帰ってくるのが思いの外大変で、父も私も疲労困憊しました。


 バルーンをつけたことで排尿の心配はなくなりましたが、その一方で「通院は二度としたくない」ということになったのです。ということは、医療の専門家に診てもらえないということです。医療の専門家に診てもらえない不安を抱えつつ、通院は無理だという矛盾した状態になったわけです。


 ではどうしたらいいか。


 父の容態が悪化しているのは事実ですが、痛いところもなければ苦しさも感じていない。具体的にどこが悪いということがなければ入院して治療することはできません。


 近所のかかりつけの医師にしても頼めば往診をしてくれますが、その病院は常に患者がいっぱいで、具体的な症状悪化が見られなければ往診を頼むのも気が引けます。療養型の病院に入院することも考えましたが、そこまでの事態には至っていないという思いもあり、在宅で介護をすることにしたわけです。


 となると医療の専門家との接点はなくなり、それが父の不安につながり、「深夜の血圧測定」を求める原因ともなったのかもしれません。


 最終的に、主任ケアマネージャーに相談したところ、訪問看護師さんを呼ぼうということになりました。


 看護師は医師の補助をする役割ですが、医療の専門家であることは事実。看護師さんに診てもらうことは父の不安の軽減につなながるという思いに至ったからです。


(プレジデント 6月7日)


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【 2014/07/24 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)

なぜ、“正常値”の老父は真夜中に何度も「血圧を測ってくれ」と乞うたのか


■夜中の再三の「血圧測定」の要求に、「さっき測ったばかりだろ」


 私にも眠れない夜を過ごした経験は何度もありますし、悶々とする夜の辛さは知っているつもりです。まして父は体の内部になんらかの異変が生じ、寝たきりになっているわけです。眠れぬ夜を過ごす間、さまざまな不安が去来していたのでしょう。


 今思えば、血圧を測るという名目で私に救いを求めていたのかもしれません。だとしたら、ラジオなどつけずに、しばらく話の相手をするべきでした。


 しかし、あの時の私は、そこまで思いが至りませんでした。私としては昼間は介護と仕事がある。夜はそれに備えて眠りたいわけで、起こされ呼び出されることに幾分腹を立てていたのです。


 翌日の父はひと晩眠れなかったこともあり、元気がありませんでした。3度の食事はしたものの食欲は少なく、その間はうつらうつらしている状態でした。訪問入浴をきっかけに昼と夜が逆転してしまったのです。


 その後も携帯への呼び出しは続きました。理由の多くは相変わらず血圧測定でした。介護のために会社を退職する人が多いと聞きます。私はたまたまフリーのライターという仕事だったことから在宅での介護ができましたが、生活のために仕事はしていました。


 外出の自由が利かないため取材のある仕事は断らざるを得ませんでしたが、定期的に書かせてもらえる媒体はあり、その原稿の締め切りが迫っている時に頻繁に呼び出されると、さすがにイライラするわけです。


 30分おきに呼び出されることもありました。処理しなければならない排便の始末ならまだしも「血圧を測ってくれ」という要求が重なると、「さっき測ったばかりだろ。測る必要ねえよ」などときつい言葉を投げかけることもありました。


 介護がDVにつながることがよくあると聞きます。幸い我が家はそこまで至ることはありませんでしたが、そうした心理は分かるような気がしました。


 このころの私は、今の事態をどう改善するかで頭が一杯でした。なぜ父が血圧の測定にこだわるのか。ふと思いつきました。医療の専門家に自身を診てもらえない不安があるのではないか、ということです。


(プレジデント 6月7日)


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【 2014/07/22 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)

なぜ、“正常値”の老父は真夜中に何度も「血圧を測ってくれ」と乞うたのか



■介護DVがなぜ頻発するのか、を肌で感じた


 突然寝たきりになったことに大きなショックを受け、落ち込んだ父(89)も、訪問入浴のサービスを受けた時は笑顔を見せました。暗く沈んだ父の気持ちをそこまで引き上げた訪問入浴スタッフの心のこもったサービスは、とてもありがたかったですし、感謝しました。


 しかし、その反面、困ったことも生じました。訪問入浴が行われた時間は午前10時30分から11時30分まで。スタッフが帰った後はちょうどお昼ご飯の時間なので、その支度をしたところ、父は熟睡していたのです。


 久しぶりに入った風呂で体はさっぱりし温まった。また、初めて経験した訪問入浴でもあり疲れたのでしょう。寝顔も安らかでしたし、このまま眠っていてもらうことにしました。


 ところが、晩御飯の時間になっても熟睡状態は続き、声をかけても目を開けようとしません。


 結局、日課になっている就寝前の血圧と体温を測る時間帯、10時すぎ寝室に行った時、やっと目を覚ましました。11時間近くも熟睡した父は、その夜、眠れなくなってしまったのです。


 父の寝室は1階、フリーランスのライターである私の仕事場兼寝室は2階にあり、ドアを閉めれば大声を出しても聞こえません。父が私を呼ぶ時は携帯電話を使っていました。その夜の2時過ぎ、枕元の携帯電話が鳴りました。嫌な予感がしました。


 「体調が悪くなったのだろうか」


 何事かと思って1階に下りると、父は「眠れないんだ」と言います。体調の異変ではなかったと知った私は内心ほっとしながら、「昼間、あれだけ寝たんだから仕方がないよ。目をつぶっていれば、そのうち眠れるよ」と励まして2階に戻りました。


 その1時間ほど後、また携帯が鳴りました。行ってみると今度は「血圧を測ってくれ」と言うのです。私は言われた通り、血圧と体温を測りましたが、とくに数値に問題はありません。


 眠れないのがつらいのだなと考え、ラジオをつけました。老人に人気があるといわれるNHKの「ラジオ深夜便」を思い出し、これを聴けば気分転換になると思ったからです。が、その30分ほど後、また携帯で呼び出されました。「ラジオは聴く気になれないから、消してくれ」ということでした。


(プレジデント 6月7日)


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【 2014/07/18 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(1)

理学療法士より一言(7月号)

理学療法士より一言


梅雨の時期は長く日々気温が上昇する季節です。


今年は南米沖のエルニーニョ現象の影響で日本は冷夏・多雨・寡照の可能性が出てきている様です。


熱中症予防の為、無理な運動はすべきではないですが例年と比べ運動しやすい年が予想されるので、これまで過ごしやすい季節の間つけてきた体力を夏に奪われない様、適度な運動を取り入れて頂ければと思います。


何事も腹一杯は良くなく、八分七分位がちょうど良いのですね。


(松阪ケアーズ新聞7月号より)



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【 2014/07/16 】 ケアーズ日記 | TB(0) | CM(0)

訪問看護日記(7月号)

訪問看護日記(7月号)



 暑さが日増しに感じられ、訪問車も乗り始めはすごい車内温になっていて、ぐったりしそうな暑さです。しかし私どもケアーズ訪問看護ステーション松阪のスタッフ一同は元気いっぱいです。ケアーズのパワーと利用者様の笑顔に元気を頂き、私も暑い夏を乗切っていこうと思います。


 さて、この暑い夏の体調管理に必要なことは、上手な水分補給をしていくことだと言われています。高齢になるにつれ体内水分量は減少していきます。この体内水分量は「汗をかいたな」と感じた時は体内の約1%程度の水分が失われていて、体内の10%の水分が失われると脱水症状がでてきます。なので、高齢者の方は意識をして水分摂取をしていただきたいと思います。3度の食事には食べ物にも水分がしっかり含まれています。しっかり3度の食事をとってこまめに水分摂取をしていくことがいいですね。水筒やペットボトルを身近な場所におくことを訪問先でも勧めています。暑い夏を安全に快適に過ごせるよう健康管理を徹底し、この夏を乗切っていきたいと思います。


(松阪ケアーズ新聞7月号より)




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【 2014/07/14 】 ケアーズ日記 | TB(0) | CM(0)

訪問看護師「ペットボトル肛門ケア」の超美技!


■「シモの始末の方法を教えてください」


 一連の看護は30分ほどで終わり、別室で契約の取り交わしが行われました。訪問入浴の時と同様、何枚もある書類の説明を受けながら署名捺印していくのです。


 それが終わると看護師さんは、食事の内容や何時頃に摂っているのか、排便は日に何回、いつごろあるのかといった現在の父の状態を聞いてきました。今後の看護の参考にするためです。


 また、薬の服用の指導もしてくれました。要介護老人の多くがそうであるように、父も医師から処方された薬を大量に服用していました。8種類もありました。それを私が管理しのませていました。仕切りのあるボックスに朝、昼、晩の食後、就寝前と区分けし、それに従って与えていたわけです。


 その薬を見て看護師さんは現状の父に必要のないものを除くという仕分けをしたのです。たとえばその中には高血圧の薬がありましたが、その時の父の血圧は平常値。服用する必要はないというわけです。それによって薬は6種類に減りました。


 訪問看護師さんは月曜と金曜の週2回来てもらうことになり、接する機会が多くなったこともあって、その他にも多くのアドバイスを受けました。


 そのひとつにシモの始末があります。


 その頃は私も回数をこなしており、一連の処置をスムーズにできるようになっていましたが、素人ゆえの問題も起こしていました。排便の後はまずトイレットペーパーでふき取り、濡れたおしりふきでふいてきれいにするという方法をとっていましたが、きれいにしなければ、という意識からお尻ふきで何度もふいたため、父の肛門の周辺は赤くただれ出血するようになってしまったのです。


 当然、父は痛がります。その対処法として私がとったのは、ドラッグストアで勧められた痔の軟膏を塗ることでした。しかし、看護師さんはまったく異なる処置の仕方を実践し教えてくれたのです。


■「簡易ウォシュレット」でキレイに、痛くなく


 用意するのは500ml入りのペットボトル。そのフタにキリで穴を開けます。ペットボトルにはぬるま湯を入れ、排便のあとの肛門にそそぎかける。


 つまり簡易ウォシュレットです。


 こうすることで肛門周辺についた便はきれいに流されます。また、そのお湯を受けるために、お尻の下には水分の吸収する尿取りパッドを敷くということも教わりました。その結果、肛門周辺の便はきれいに流され、紙でふく回数も少なくなる。そのうえで軟膏を塗ることで父の肛門は従来の状態に戻りました。


 看護師さんにはこの他にも介護の処置がしやすいベッドの高さ、床ずれを予防するために体に座布団を当てる方法、現状の父のからだに負担をあたえず、よりラクな状態で眠るためのベッドの角度などを教わりました。


 この頃の私は介護疲れが出て来たのか、父の状態は悪くなる一方だという後ろ向きの考えに支配されていました。が、看護師さんたちは、父のからだを少しでも良い方向に持って行くためにできる限りのことをしようと、知識と技術を総動員し父に向かい合ってくれました。


 看護のプロとしては、そうするのが当たり前なのかもしれませんが、その姿勢には私自身勇気づけられ、「親父には元気になってほしい」と前向きな気持ちを取り戻しました。医療の専門家に診てもらえない親父の不安軽減のために来てもらうことになった訪問看護師さんですが、むしろ私の気持ちを支えてくれたような気がします。


 訪問入浴と訪問看護を頼んだ効果はありました。父もサービスを受けているときは現状の辛さを忘れられるようですし、私にとっても介護の専門家に面倒を見てもらえる安心感は大きかった。


 そんなことから身のまわりの世話をしてくれるホームヘルパーと訪問マッサージ師にも来てもらうことにしました。それぞれ1時間程度ですが、月曜と金曜は訪問看護、火曜はホームヘルパー、水曜は訪問入浴、木曜はマッサージと平日はすべて訪問介護サービスで埋まったのです。


 しかし、土日はこれまで通り自力で介護をしました。何か事態の変化が起こったら自分で判断し処置しなければならないわけです。訪問看護師さんは緊急連絡用の携帯電話を持っており事態の急変があれば相談できることになっていましたが、些細なことで連絡できるものではありません。


(プレジデント 6月21日)


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【 2014/07/10 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)

訪問看護師「ペットボトル肛門ケア」の超美技!



■白衣ではない訪問看護師の登場に、父は……


 ベッドから立ちあがることができないため通院は不可能。かといって血圧も体温も平常値のうえ、痛いとか苦しいとかいった具体的な症状もないため入院はできませんし、かかりつけ医に往診を頼むのもはばかられる。


 そんな状況に置かれた父(89)は、医療の専門家に診てもらえないことに不安を感じているようでした。その不安を軽減するために訪問看護師に定期的に来てもらうことにしたわけです。


 父を担当する主任ケアマネージャーから連絡を受けた訪問看護師さんはその翌日すぐに来訪し、父と会って現在の状態をチェックしました。


 しかし、いつから看護に入れるか分からないと言います。


 「看護師は医師の指示がなければ医療行為はできないんです」


 かかりつけ医に会ってカルテを見ながら患者の状態を聞き、指示書を書いてもらってからでないと看護できないのです。ただ、父が長年通院していたかかりつけの内科医はすぐに対応してくれ、その翌日から訪問看護に来てくれることになりました。


 来訪したのは女性看護師ふたり。前日、父の状態を見にきた50代くらいの方と30代前半と思われる若い看護師さんでした。いでたちはトレーナーにスラックスです。


 看護師イコール白衣というイメージがあったので、少し違和感がありましたが、各家をクルマで移動し看護する仕事では、この服装の方が便利なのでしょう。


 そして看護が始まると、その仕事ぶりは信頼のおける看護師さんそのものでした。


 「看護師の○○です」


 父にはまず大きく明るい声で話しかけ、看護師であることを伝えます。苦しいところはないかといったことを聞きながら、血圧や体温などをチェック。それが終わるとシモの始末をし、パジャマを着替えさせながら、床ずれの有無などを確認します。


 その際は、お湯で温めたタオルでからだをふいてもくれました。無駄のない動作や手さばきは見事でしたし、声かけの言葉には「私たちに任せておけば大丈夫ですよ」といったプロとしての自信が感じられました。父もそれを感じたようで、安心したようにふたりの処置に身を任せていました。


<次回に続く>


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住み慣れた家で暮らし続けるためには 「地域包括ケア」を取材した


 住み慣れた家で暮らし続ける「地域包括ケア」の実現には、介護と医療の息が合うことが不可欠。だが、介護保険を運営する市町村は医療には縁遠く、医療と介護の現場はきしみがち。市町村への期待は高まる一方で、国会で審議中の法案でも地域医療への関与が明記された。いち早く橋渡し役を担ってきた自治体を取材した。


 千葉県柏市には昨年度、全国から100件超の視察があった。やってくるのは、ほとんどが市町村の職員。柏市が医療と介護を、どう橋渡ししているかを見るためだ。


 視察の一行から最もよく出る質問が「医療計画は都道府県の仕事でしょ? それなのに、どうして市が取り組んでいるんですか」というもの。


 今は、必要な医療サービスの内容と量を考えるのは都道府県の仕事。市町村は医療提供にほぼ関与せずに済むからだ。


 「どうして医師会とそんなに仲良くできるんですか」という質問も多い。


 柏市保健福祉部福祉政策課の松本直樹課長は「多くの自治体には、市が医療整備をするという『感覚』がない。けれど、在宅医療は身近な医療をつくること。訪問介護や訪問看護、ケアマネジャーなど介護サービスとリンクしないと、良いケアはできない。介護サービスを提供する市町村は在宅医療にも取り組む責任があると思う」と言う。


 柏市がこうした取り組みを始めたのは、足元に日本の40年後を実践する地域があるからだ。東京オリンピックの年にできた豊四季台団地は高齢化率41%。かつて子育て世帯であふれた大規模団地は高齢化が進み、住民は階段の上り下りができなくなると、住み慣れた家を離れる。


 どうしたら、この町で暮らし続けられるか-。柏市と東京大学、UR都市機構の3者が平成21年から「まちづくり」を模索してきた。


 柱の一つが、在宅看取(みと)りの普及。だが当初、市内に年3人以上を看取る診療所はわずか5カ所。医療職と介護職の連携は薄く、市民は「状態が悪くなったら入院」という雰囲気だった。


 柏市は柏市医師会とタイアップ。医師会は主治医・副主治医制をつくり、訪問診療を行う主治医の負担を軽減。市内10病院と取り決めを交わし、▽在宅患者の急な状態悪化は在宅医が診る▽必要な入院は退院元が受け入れる-などを決めた。


 市は薬剤師や訪問看護師、ケアマネジャー、リハビリ職などに呼び掛け、医師会と一緒に在宅医療研修を実施。「すごいハードな研修」(関係者)を通して「顔の見える関係づくり」を進めてきた。


 柏市医師会の平野清理事は「在宅医療には介護職とのコーディネートが必須。だが、医師会が『連携しよう』と言うと、どうしても上から物を言う格好になる。コーディネートをするのは行政の力。そこは医師会ではできない。在宅医療を進めるには、自治体と医師会がスクラムを組むことが絶対に必要だ」。


 今年4月、豊四季台団地の一角に「柏地域医療連携センター」がオープンした。市医師会などが建設し、市の福祉政策課も「同居」する。センターには、市民から「退院予定だが、近隣の在宅医が分からない」などの相談も寄せられる。在宅医療への橋渡しは本来、退院する病院側の仕事だが、松本課長は「病院が個人的なつながりで在宅医を紹介するのは限界がある。地域を知る行政が、地域資源や状態に合わせて紹介した方がいい」と話す。


 在宅看取り数は2年で倍増。3人以上を看取った診療所も12カ所に増えた。松本課長は「柏市には在宅医療のスーパーマンはいない。けれど、本気で取り組めば全市をカバーする取り組みができる。自治体と医師会は全国どこにでもある。柏市でしていることは、どこの自治体でもできることだと思う」と話している。


 ■誰が担い、コーディネートするか


 国会で審議中の「医療と介護の総合的な確保に関する法律(確保法)」には、市町村が地域の医療・介護の計画をつくれる旨が明記された。医療と介護のそろった「地域包括ケア」の整備には、消費税収でつくる「基金」から財政支援がされる方向だ。


 だが、采配が期待される市町村の反応はまちまち。関東地方のある市役所職員は「医師たちに『ああしてほしい』『こうしてほしい』と言うのは、市町村の役人には荷が重い。他に仕事は山積みだし、やらない、できない市町村は出ると思う」と懐疑的だ。


 別の自治体も「医療は市町村の仕事ではないという固定概念もあって、健康部門と福祉部門が押し付け合いをしている自治体が多い。だが、地域の事情が分かるのは市町村だけ。法律は自治体が地域医療の整備にこぎ出すよう後押ししており、自治体がスキルをつけないと」と、気を引き締める。


 自治体に温度差がある中で、代わってコーディネーターを担おうとの動きもある。日本財団と笹川記念保健協力財団は今月、起業看護師の育成事業を始めた。キャリアを積んだ看護師に、労務や経営も含む8カ月の研修を実施。訪問看護ステーションを開く資金も援助する。


 事業を推進した医師で、同協力財団の喜多悦子理事長は「看護師を中心に介護職、リハビリ職など十数人規模のステーションにして、中学校区を24時間看ることを全うしたい」という。17人の参加者の一人は「(高齢化のピークとなる)平成37年に向けて、看護師が地域包括ケアのハブ(中核)になりたい」と意気込む。


 新しいのは、予防医療もカバーしたいとする点だ。喜多理事長は「今は訪問看護ステーションが予防に携わっても収入にならない。だが、規模が大きければできることもある。開業医や介護施設と組めば住民に健康への動機付けもできる。例えば、地域の予防事業を市から業務提携で請け負えるかもしれない。住民が健康になり、地域の医療費が下がるといい。制度は後からついて来る」と話している。


(産経新聞 6月14日)


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【 2014/07/04 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)

介護保険改正で特別養護老人ホームの新規入所が厳格化される

 5月15日に衆院を通過し、今国会の成立が確実になった「医療・介護推進法案」が日本の介護を大きく変える。


 2000年にスタートした介護保険の理念は「家族だけでなく社会全体で介護を支える」だった。しかし、高齢化の進行で2010年度に7.8兆円だった介護費用は2025年度に21兆円に増加する推計で、“経費削減”のため国はこの理念を捨てて、“改悪”に走った。市民福祉情報オフィス・ハスカップの小竹雅子さんは、「今回の改正はサービスの抑制を狙ったもの」と強調する。


 新しい介護保険制度は2015年4月から2017年3月までに全国の市区町村で実施される。この先、どのような地獄が私たちを待つのか。改正のポイントとともに解説する。


 国は年金年収280万円以上を「高額所得者」として、介護保険の自己負担を1割から2割に増やす方針だ。しかし、この層は高齢者の5人に1人にあたり、決して高額所得者ではない。


 現在、在宅サービスの平均的な利用料の目安は「要介護1」の月7700円から段階的に高額になり「要介護5」では2万1000円。これらが一気に倍に跳ね上がる計算だ。全国に1万人以上の会員がいる「認知症の人と家族の会」の小川正事務局長はこう話す。


「もちろん、一定の収入がある人にはより多く負担してもらいたいですが、年収280万円という線引きは低すぎる。年収300万円未満と億万長者が一括りであることも納得いきません。現在、介護認定を受けても介護サービスを利用しないかたが約100万人いますが、負担倍増でさらに多くの人が利用をあきらめるでしょう」(小川事務局長)


 現在、「要介護1」から利用できる特養の新規入所が原則「要介護3」以上になる。国は自治体の判断で「要介護1・2」でも特養入りは可能とするが、その条件は厳しい。現在、52万人に及ぶ“特養待ち”を費用削減のため、国は何としても減らしたいからだ。


 市民福祉情報オフィス・ハスカップの小竹雅子さんはこう話す。


「現在、必死で在宅介護を続けるかたたちは、『いざとなったら特養へ』という思いを支えにしています。『要介護2以下は門前払い』となれば、最後の頼みがなくなってしまい、心理的な負担も大きくなりかねません」


 必要なのに特養に入れない場合、費用が高い有料老人ホームなどに託さざるを得ない。でも、お金のない人は、家族が看るほかないのだ。結局、負担を一身に背負うのは、主に女性なのだ。


「介護を担う家族の経済的、身体的、心理的負担が増せば、現在も頻繁に起きている高齢者虐待や介護殺人、介護心中が増えかねません。介護保険の利用者は男性より長寿の女性が多く、家族介護者の7割は女性です。介護問題は女性問題でもあるんです」(小竹さん)


(NEWS ポストセブン 6月2日)


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【 2014/07/02 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)


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