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「どうして?」 そう一言聴いてみては

本当に聴けなかった?「帰りたい」理由


 70代男性で末期胃がん患者のBさんがいました。

 Bさんは終末期に入り、余命も数週と考えられました。歩くのもおぼつかない感じです。

 主治医はもう帰るのは難しいだろうと、何度も本人に伝えていました。しかし本人はこう言うのです。

 「帰りたいんだ。帰らなくちゃいけないんだ」

 看護師も帰れないことを伝えます。それでも本人は何度も何度も同じ言葉を繰り返すのでした。

 「とにかく帰りたいんだ」

 このような、いくら言ってもわからない人の対応はどうしたらいいのか?と私に依頼が来ました。

 せん妄状態(一種の意識の障害で、異常な言動や興奮などがみられる状態)になっているのだろうか、認知症が出現しているのだろうか、脳転移など頭に異常があるのだろうか、と相談されました。

 私がベッドサイドに行って腰を下ろし、理由を聴くと、すぐ教えてくれました。

 「先生…うちは小さな会社をやっているんです。この間先生からもう長くないと言われました。自分でも身体が思うようにならず、そうだと思っています。会社のことで、どうしても最後に私じゃないとできないことがあるんです。それの始末を付けて、あと従業員にも礼を言って、身を正して死にたいんです」

 ちゃんと理由があったのです。

 他の人に話していないなんて、そんなことないだろう?と思うかもしれません。

 あるのです。同じような例はたくさんあります。


「食べられない」と言ったのに…取り合ってもらえず


 別のある患者さんは一番苦痛なことはなんですか?と尋ねると、「家族が食べろと無理強いすることです」とはっきり答えました。がんの終末期はほとんどの場合、食べられなくなります。ではそのせいで衰弱が早まるかというと、そうではない印象があります。実際に終末期の患者さんに、栄養がたくさん入っている濃い液(高カロリー輸液と言います)を点滴から投与しても、ほとんどの場合痩せは改善しませんし、元気にもなりません。

 けれどももちろん、そういうことを知らなければ、家族も食べて元気になってもらいたいと思うのは当然です。しかしその患者さんのご家族は、もう無理して食べなくてもいいことを医療者から言われ、本人も無理して食べることが苦痛であったにも関わらず、「食べられない」と患者さんが言うとすぐに「それではだめ!」「元気になりたくないの?」「頑張らなくちゃ」と取り合ってもらえなかったのです。

 ご家族にも少しでも良くなってほしいという思いがあったのでしょう。けれども、もしこのご家族が「一番つらいのは何?」と穏やかに患者さんに聴き、食べられないことを聴いた時に「そうか…大変だね」と言ってあげていたらどうだったでしょうか?


疎外感味わう患者、何を求めているのか


 病気になるということは疎外感を味わうということです。

 病気になると「この感覚は、なってみないとわからない」という苦痛が出ます。思い切ってその苦痛を言っても、「そのうち良くなるよ」「頑張りな」とひと言で片付けられてしまったらどうでしょうか?

 そう、せっかく理解してもらいたくて言ったのに、より疎外感を覚えるのです。これが病人の一つの心理です。

 いくら言ってもわからない人の対応はどうしたらいいのか?

 もうそういう時期ではないと伝えられた患者さんの「まだまだ治療がしたい。最後まで治療がしたい」。

 まだ終末期ではないと伝えられている患者さんが言う「死にたい」。

 見た目は元気そうなのに、繰り返し言う「以前とは違う」「食べられない」。

 いくら「言っても」患者さんにはわからないのです。

 言うのではなく、聴かなくてはいけません。あるいは尋ねてみないといけません。言葉で「尋ねる」ことを通して、相手の方の心を「訪ねる」のです。そこに答えがあるのです。

 まずは聴いてみましょう。

 そのために「傾聴力」が必要なのです。


 最後に。どんな声かけを行ったら、患者を元気づけられるのでしょうか? よく聞かれます。

 私の答えはいつも同じです。「患者さんは何を求めていますか?」

 自分が何をしたいか、何を伝えればいいか、ではないのです。

 相手が何を求め、どんな言葉を聴きたいか、なのです。そのために聴かなければ始まりません。聴く習慣、しっかりつけたいものですね。


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