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じゃ アタシはいらないでしょ?

 仮設住宅に郷里から移り住んだご夫婦の妻に、生活態度の変化が起こりました。最初は大震災のショックからだろうと夫は思っていたのですが、日に日に、不可解な行動が増えていったのです。


 ガスを付けたまま外出をする。注意をすると自分ではないと言う。味噌汁に醤油を入れるようになる。夜になると外に出かけたがる。金銭管理が出来なくなり、次第に食事の時間がわからなくなっていきました。


 夫が手伝おうとすると「じゃ、アタシはいらないでしょ!」とか、お金を取るといって暴れ出すので、地域包括支援センターに相談したところ、医師の診察を勧められました。


 ところが病院には断じて行かないと言ってきかない。デイケアセンターにしばらく通うことになったが、容体は悪化するばかりだと言うのです。


 訪問看護の方に保健センターから相談が持ちかけられ、夫から丁寧に事情をきくところから看護支援が始まりました。


 認知症の場合、介護をする側はいったいこの人に何が起こってしまったのかという不安にかられるものです。ついこの前までこんな事は言わなかった、食事をした事を忘れるなんて信じられないという悲しい気持ちが先に立ち、認知症という言葉を容認することができないのです。自分が知っている人の変貌に心が傷ついてしまい、なかなか現実を受け止めることができない。


 しかし、認知症は病気なのです。


 記憶したことを忘れるのではなくて、記憶することが出来なくなってしまう病気なのです。忘れたのではなくて覚えていることが出来ないのです。


 患者さんのイライラは、覚えていなければならない事が気にかかり、くり返し質問することで確認しようとします。食事はしたのか、今何時か、まだ買い物に行かなくていいのか、などです。


 どこかに自分がやるべきことがあるのに、それが何なのだかを思い出すことが出来なくて、イライラしていらっしゃることが多い。上記のご夫婦の場合も、自分は主婦として妻として家事をこれまでやってきた。それが頭のどこかにあるのに満たされない状態でいる事にイライラしていらっしゃる。


 しかし周囲から聞えてくるのは失敗に対する注意ばかりといった状態でした。こうしたケースに、医師の薬による処方も大切ではありますが、問題となっている人を観察し、その人のイライラがどこから発生しているのかを把握する必要があります。


 このご夫婦の場合は、デイケアセンターに行くことをやめ、家事を一緒にやることにしました。同じ質問を繰り返してきても軽く受け流し、何か目先の別な行動に注意を向けることでイライラを軽減していきました。


 現在では、ご夫婦が上手に生活をしていらっしゃいます。認知症の新薬もいくつか今年は出ました。張り薬になった認知症の薬もあります。服薬も1日に1回であることが重要とされてきました。嚥下(えんげ)困難である方には張り薬は大変助かります。


 人間の残存能力を生かし、周囲の想像力でご本人のイライラの根を溶かしていくことによって、介護される方もする方も暮しやすくなっていくことを導いていくことが看護の力だと思います。


(yomiDr.石井苗子の健康術 2011年10月4日)


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【 2014/03/11 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)
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