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ありがとう、としか言えない辛さ

(震災支援、される側の身になって考えてください)


 先週放送された、山田太一さん脚本の「時は立ちどまらない」をご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか。震災を題材にしたドラマと聞き、私は興味深く拝見しました。


 俳優陣の演技力がみごとで、情感豊かなドラマでした。岩手県の震災を中心に作られていて、二つの家族の人間関係がどう変化していくかを詳細に描いていました。


 海沿いに家があった漁師の家族、高台に住んでいたサラリーマン家族。


 一方は長男を津波で亡くし、その長男と婚約していた娘が残された高台の家族。高台の家族は、当然のことのように、「何かのお役に立ちたいと思います」と提案しますが、海側の家族の長老のセリフが印象的でした。


 「こちらはしてもらうばっかりで、ありがとう、ありがとうとしか言えないんだ」


 はっとしました。


 「3.11」の映像が映し出されるたびに被害の大きさが思い返されたのですが、当時、聖路加看護大学から保健師や看護師を連れて、福島県の保健センターの保健師さんたちと必死に活動をやっていたころ、私たちは被災者に何度も「ありがたいと思っています」と言われました。こちらは当然の事だと思って活動をしていたのですが、みなさんの気持ちは違っていたのだと気が付きました。


 ありがとうという気持ち半分、ありがとうとしか言えない辛(つら)さの気持ちが半分あったのだと。


 あれから3年、気持ちに違いは生まれたでしょうか。あると思います。もう「ありがとう」ばかりではないという気持ちです。


 先日、郡山の保健センターに行き「ハマラッセン・キッチンプロジェクト」をやった時も、「もう物資の援助はいりません」とはっきりと言われました。精神的な変化が形になって表れてほしい時期になってきている。努力が報われない人たちの気持ちをどう前向きにするかの4年目です。


 あの時に、ありがとうと言う側と言われる側の気持ちは、永遠にひとつになることはないのだと思いました。


 私は現地に行くと、それこそ長年の友人のひとりのようになって、保健センターの人々と話ができます。でも、それは社会人としての態度であって、本当は現地の「経済」を復興させることが出来なければ、メンタリティーの改善はできないのではないかと、みなさんは思っているでしょう。


 ドラマは「時は立ちどまらない」のタイトル通り、被災された家族が仕事を見つけて前に進んでいく展開でしたが、私が見る現在の福島県の現実は、医師不足だったり、高齢者の病気だったりと本当に現実的です。


 必要とされていることは、「ここに来てずっと医師か看護師として定住して働いてほしい」「介護や訪問看護の需要に対する供給を増やしてほしい」なのでしょう。でも賃金などの問題もあり、永住する医療従事者は少ないのが現状です。震災以前と何も変わっていないのではないでしょうか。


 でも、だからやめたではプロジェクトは終わりです。


 プロジェクトは何かを常に作り続けていくものだと思います。「もう、できることがなくなったからやめました」は言い訳でしょう。諦めずに人間関係を継続していくこと、何かを発見し続けていくこと、そこにはもう、ありがとうの言葉はいらない。必要なことは、何かを生み出していくことだからです。「してもらうばかりで」という気持ちは不必要だと思うのですが、両者の気持ちがひとつになることが将来にはあるだろうかと感じました。


(yomiDr.石井苗子の健康術 2013年7月30日)


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【 2014/03/19 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)
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