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薬は処方通りにのまないとかえって危険



■細菌と人類の戦いはイタチゴッコ


 風邪をこじらせて気管支炎になった、さらには運悪く肺炎になったという経験がある方もいらっしゃると思います。こんな時、医師は抗生物質を処方して、原因になった細菌を殺菌する作戦をたてます。


 抗生物質を処方された人は熱、咳、痰、のどの痛みなど症状が明らかなうちはまじめに薬をのむでしょう。でも少し快方に向かうと、ついのみ忘れたり、間引いたり、自然に治るだろうと勝手に解釈して服薬中止や中断をする人がたくさんいます。でも細菌は顕微鏡でしか見えないものとは言え生き物ですから、種の保存のため生き抜こうと頑張ります。抗生物質が彼らにとって致死的な量なら人間側の勝利になり、病気が治るという経過となります。


 しかし、抗生物質の量が少なくて細菌は半殺しの状態だったり、十分量だったにもかかわらず服薬日数が短くて息を吹き返してしまったりといった場合は、非常に危険です。相手の細菌は、ちょっと位の抗生物質には耐えられるような力をもった菌に変化して子孫を残すようになるからです。これを“耐性を獲得した”と言います。こうなると薬は効かなくなり、人類の負けになってしまいます。


 MRSA (Methicillin-Resistant Staphylococcus aureusの略、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、メチシリンという最高級の抗生物質にすら耐性を獲得した恐ろしい菌で、この菌に感染すると有効な抗生物質は全くない状況が続きました。つまり、体力のない老人や小児は死の危険に直面します。こんな恐ろしい細菌は自然に発生するものではありません。不適切な抗生物質の使用により人類が作ってしまった菌なのです。


 でも研究者は、MRSAにも有効な抗生物質を開発しました。しかし、これもいずれは耐性菌が出現することは明らかで、細菌と人類との永遠のイタチゴッコに過ぎません。結局適正な抗生物質の使用が求められることになります。




■結核は過去の病気ではない


 日本では、結核はもはや過去の病気と思われがちですが、決してそうではありません。特に途上国では、健診体制も治療も不十分ですからなかなか封じ込めることのできない怖い病気です。


 治療不十分の原因のひとつに不適切な服薬体制があります。公衆衛生知識のレベルが低いために抗結核薬を処方しても必ずのんでくれる保障がないのです。生活費を得るためにせっかくの薬を売ってしまうことなど当たり前に行われているのです。


 日本の常識では考えられない行為ですがそれが現実なのです。抗結核薬は服薬量が少なかったり、中断したりするとたちまち耐性菌が出現します。そして薬が効きにくい耐性菌が他の人に感染していき、なかなか治らない患者がどんどん増えていくことになります。


 そこで考えだされたのがDOTS(Directoly Observed Treatments、Short-course)という方法です。WHOが提案したこの方法は、医療従事者が直接見ている前で抗結核薬の服薬を確認しながら治療させるもので、治療の成功率を高める最後の手段といわれています。大勢の患者に対し毎日行われなければならないのですから、マンパワーの問題もあり実際にはかなり大変ですが、途上国では着実に実績が上がっているそうです。日本でも認知症などで服薬が不確実になる独居高齢者に、訪問看護の一環として実施されているところもあります。




■生活習慣病の治療薬についてもDOTSが必要?


 感染の心配のない高血圧、高脂血、糖尿病などでは、自覚症状がほとんどない病気ということもあって、医師の意思に反して処方通りに服薬されていない例は意外に多いのです。


 東京のゴミ収集車が集めてきたゴミのうち、焼却処分されずに埋め立てになったもののテレビ画像を見たことがありますが、病院の薬袋に入ったままの手つかずの薬がたくさん写っていました。医療費が結構無駄使いされているのが現実のようです。


 これら生活習慣病の治療薬についても、DOTSが必要なのかもしれません。あまり周囲が面倒を見すぎるのも問題ですが、家族や職場の衛生管理者が医療従事者の代わりに服薬確認をする方法もあります。そのつどシールをもらうことにでもすると結構面白いと思います。


 医師は漠然と処方箋を書いているわけではありませんので、処方内容に疑問がある場合は質問して納得するよう心がけて下さい。


(カラダに嬉しい豆知識「Dr.鷲崎の健康エビデンス」)


(nikkei BPnet 4月14日)


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【 2014/06/04 】 訪問看護コラム | TB(0) | CM(0)
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