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住職が始めたグループホーム もう一つの「家」を求めて

 大阪府池田市の住職が代表を務めるグループホーム「むつみ庵」の運営が、10年になった。空き家になった檀家(だんか)宅の木造家屋を使い、自宅でも施設でもない「もう一つの我が家」を目指す試みだ。


新しい生き方示し10年
 紅葉(もみじ)や梅、山茶花(さざんか)に棕櫚(しゅろ)。高台にある庭木の間を縫って、5月の風が吹き込んできた。襖(ふすま)と障子をなで、畳が香る。居間のテレビが懐メロ番組を流している。認知症のおばあさんたちが、しきりに何かをハミングする。台所からは包丁の音。みそ汁とご飯の匂い。時間がゆったりと流れていく。


 NPO法人で運営する「むつみ庵」ができたのは2003年。如来寺19代住職の釈徹宗(しゃくてっしゅう)さん(51)が親しい檀家たちに相談した時、反対の声は出なかった。「寺に対する地域の信頼と安心感」が、釈さんの挑戦を支える力になった。


 逆に、助成する側の府が首を縦にふらない。「九つの個室に外カギをつけて。襖でも同じ」。徘徊(はいかい)防止のためだという。「うちは1000平方メートルあって庭も広いし、徘徊自由にしたい」「何言うてるんですか」――。家屋は築50年余の2階建て。1階の最もよい場所に仏間があった。連綿とした生命の流れを味わう空間だ。だが、「宗教的なものはだめ」とされ、大きな仏壇にすだれをかけた。


 親を看取(みと)った経験がある地域の40~50歳代の女性たちや、新しい試みに関心を持つ若い世代がスタッフになった。檀家は米や野菜を差し入れてくれた。


 09年、初めて看取りを経験した。94歳のおばあさんが、明け方、急に息を引き取ったのだ。むつみ庵は揺れた。「よいケアができているのか」「死を受け止めるのがつらい」。家族的でありすぎたスタッフたちは、あの仏間で悲痛な言葉を交わした。医師や訪問看護ステーションとの連携に加え、みなに「プロ」になる覚悟が求められた。


 翌年、88歳のおばあさんが亡くなると、家族から「5年以上暮らした昔ながらのこの家で、お通夜とお葬式をあげたい」と頼まれた。入居者たちも仏間からの出棺を見送った。釈さんは感じた。「むつみ庵は、ようやく家になった」と。


 家とは、「ただいま」「おかえり」が言える場所だ。その関係性の中で、スタッフは入居者と「共振現象」を起こし、多くのことを学んでいく。


 釈さん自身、最初は相手と話すことがしんどかった。自分にこだわったまま、優しくしよう、寄り添おうと考えればきつい。入居者がそろう居間に入る前、「自分のことは『かぎカッコ』に入れて横に置こう」と心がけると、楽になった。


 「お世話され上手」な人がいることも知った。「自分はこうでないと辛抱できひんということがない」お年寄りたちだ。彼らがいると、共同生活のムードもよくなる。「我が身を人にゆだねることにも、ある種の覚悟が必要や」と、釈さんは思う。「自我を肥大させ、自分が強くなりやすい社会に私たちは生きている。彼らが、新しい時代の生き方を示してくれてはる」


 そのむつみ庵は今、岐路に立たされている。今年2月、5人の死者を出した長崎県のグループホーム火災を受け、市から防火対策の追加指導が入った。天井の杉板も土壁もみな耐火材に替え、自然環境とともにあった家屋を制度の枠に当てはめた時、そこに「家」は残るだろうか。


(2013年5月23日 読売新聞)


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【 2013/11/13 】 訪問看護ニュース | TB(0) | CM(0)
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