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「その人らしく」を手助け

 「こんなふうに家で過ごせるとは思わなかった」「看護師さんが自宅でもこんなに看(み)てくれるなんて」――。こんな感想を伺うことがあります。まだまだ在宅ケアでできることが知られていないからでしょう。


 年をとったり、病気が進行したりして、自分でできていたことが少しずつできなくなる。あるいは、元気だった人が急に病気になって、様々な場面で援助が必要になる。「人の手を借りないといけないのがつらい」など、戸惑いを感じるのが当然だと思います。


 病院にずっと入院することもできません。では、どこで過ごしたいと思いますか。これまでと違う状況になったから、自宅で生活することはできない、と考えてしまう方も少なくないようです。でも、結論を出す前に、「ぜひ自宅で」と本人や家族が思うのなら、その気持ちを病院の看護師やソーシャルワーカーに伝えてください。以前から在宅サービスを利用している場合は、ケアマネジャーや訪問看護師に伝えてください。それが第一歩です。


 死が避けられない状況になったときも、往診や訪問看護などを利用して医療を受けながら、最期まで自宅で過ごす方法があります。介護保険制度などを使い、本人に合った福祉用具を利用できるのも自宅ならでは。様々な事情で、必ずしも希望通りにいかないこともあると思いますが、最初から無理と考えずに、まずは希望を伝えてください。


(2013年3月26日 読売新聞)


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